『俺がずっと、お前を守っていくから』
『……っ……』
『だからもう俺の前では無理したり、嘘ついたり、隠したりするな』
嬉しかった―――。
もうその言葉だけで―――
あたしは生きていける気がしたんだ。
『……めなの………っ……』
『ん?』
ごめんね、圭。
あたしは――――――
『もうだめなの……』
『何がダメなんだよ』
『あたしはもう……圭のこと、好きでいられない』
『何言ってんだよ!何でだよ?』
圭の声が、だんだん大きくなっていく。
『ごめんね………』
『ごめんじゃねーよ!何でなんだよ!』
『あたしの……あたしのせいで……お母さんは自殺したんだよ』
『えっ………』
圭の声は、そこで途切れるように静かになり……
あたしは全てを打ち明けた。



