会館に戻ると、昔と違って、初七日法要も告別式の日に済ませるのが主流だとかで。
初七日法要が行われ。
長い長いお経が終わると…
お坊さんは、次の四十九日法要のお話をしていた。
初盆や一回忌。
まだまだたくさんの行事が、これから先もいろいろあることを聞いたあと、長かった告別式はやっと全て終わったんだ。
『今日はありがとうございました』
そして――――
全てを終えて、親族の人達も帰り。
会館のスタッフの人達とのやりとりも終わると、あたしとおじいちゃん、おばあちゃんの三人は、ようやく会館をあとにした。
『静!』
でも会館を出てすぐ。
そう言って目の前に現れたのは―――
圭の姿で。
おじいちゃん達は気を使ったのか、先に戻るね――と言って、二人で帰路についていった。



