そして翌日も――――




おじいちゃん達は朝からやることがたくさんあったから。



あたしは用意ができて手が空いているなら受付の手伝いをしてきてくれと言われ。




会館の入口で、受付をする叔母さん達に混ざって香典返しが入った袋などを後ろに並べたりしていた。








『静』






と―――その時―――




その声に、体中がビクッと反応して。




あたしは受付に背を向けたまま、固まるように振り返ることをしなかった。



どうして?

何で圭の声が…





『静ちゃん、お友達じゃないの?』






叔母さん達が不思議そうな声で、あたしに聞く。







見れなかった。




圭の顔が………何故か見れなかった。