『ねぇ静菜。約束してちょうだい』
『えっ?』
会館に戻ってから、二人に真剣な顔で言われた。
『もう勝手にいなくなったりしないで。さっきね、おばあちゃんもおじいちゃんも…静菜までいなくなったら…って考えただけで…本当に……』
『静菜はじいちゃん達にとって、すごく大切な存在なんだ。だから勝手にいなくなったりしないでくれ』
きっと二人は……
あたしまでいなくなってしまうかもしれないと―――
心配でたまらなかったんだと思った。
『ごめんね、もう勝手にいなくなったりしないから…。約束するよ』
あたしがそう言うと、おじいちゃんもおばあちゃんも、ホッとしたような笑顔を見せてくれた。
『とにかく、明日は告別式もあるし、今日は寝なさい』
そしてあたしを無理矢理布団に寝かせると、あたしが眠るまでずっとそばにいてくれた。