そして。



『神谷さんごめんね〜これ、帰りに大倉くんの家に届けてて〜』



授業が終わって、帰る用意を始めた頃、圭のクラスの担任の先生が、あたしに圭の連絡帳を渡しにきた。




『分かりました〜』



あたしは返事をしながら、その連絡帳をランドセルにしまう。




帰りに圭の家に寄って帰らなきゃな…



そう思いながら教室を出たあたしは、帰り道をいつものように歩きだした。




圭…熱下がったかな?



なんか少しだけ心配してる自分がいる。




いつも元気で。


うるさすぎるくらいのあいつが、熱だもんね。


なんか想像つかないし。