覇気のない顔色で。
目を閉じたままのお母さん。
たくさんのお花に囲まれて。
両手を真ん中で重ねて。
ただずっと……
そこで眠っていた。
『……っ……ぅ…っ…』
今日一日。
朝からずっと、あたしは泣かなかった。
泣いたら涙が止まらなくなる。
それが分かっていたから…
ずっと泣けなかった。
『おかあ…さん……っ……』
あたし………
『ごめ………ごめんね……っ……』
お母さんが生死をさ迷っていた時、そばにいてあげられなかった。
お母さんの気持ち、ちゃんと考えてあげれてなかった。
いい娘で……いられなかった。
ごめんね。
ほんとに……ごめんなさい。
