『えっ?……あなたは?』


『あっ、あたし、結木貴子の娘です』





あたしがそう言った次の瞬間―――



全く想像していなかった言葉が、看護師の口から聞こえてきた。






『18時22分に……お亡くなりになられました。今はご遺体を安置する部屋に……』







それ以降の言葉が……


もう耳には入ってこなかった。





18時……22分……


お亡くなりに……………






『ウソでしょ……』


『えっ?』


『ウソですよね?何かの間違いですよね?結木貴子ですよ?』


『おうちの方とは連絡取れないんですか?一度受付の方に…』





看護師さんは、動揺して取り乱すあたしに、淡々とそう言って受付へ行くようにとすすめた。







お母さんが……


死んじゃったの?