おそるおそる家へと近付く。 そして表札の隣のポストをのぞくと、お父さん宛ての郵便物が二つ入っているのが見えた。 やっぱり…… お父さん、ずっとここに住んでるんだ。 ピーンポーン……… インターホンに手を伸ばし、ゆっくりとボタンを押したけど。 中からは何の反応もなかった。 そっか……… まだ帰ってきてないよね…… 今の時刻が何時なのかも分からないけど。 仕事でまだ帰ってきていないような、そんな気がした。