と、次の瞬間―――
『なにコレー?』
机の横を通り過ぎていく佐倉さんが、何かを拾ってそう声をあげた。
『プリクラじゃーん!』
その声に反応するかのように、近くにいた女子達が佐倉さんに群がっていく。
プ…リクラ……
スーッと血の気が引いていくような気がした。
まさかっ!
そう思ってカバンの中を慌てて探す。
ない……
圭とのプリクラが………
『ダメ!返して!』
あたしは焦って佐倉さんからプリクラを取り返そうとした。
でも………
『静菜?どういうこと…?』
佐倉さんの後ろ側には、いつの間にか凜がいて。
佐倉さんが手にしていたプリクラを、ジッと見つめながらそう言った。



