『圭、もうここでいいよ』
結局圭はあたしの降りる駅の改札まで送ってくれて。
予定よりも少しだけ長い時間を一緒に過ごせた。
『なぁ静……』
そして別れ際、あたしをそう言って抱き寄せると
『俺、なんか怖いんだ』
そう言って、あたしを強く強くギュッと抱きしめた。
『どしたの?何が怖いの?』
一瞬、圭が何を言っているのか、その意味が分からなくて。
でも、確かにあたしも離れるのが怖いような気もして。
『あの映画のせいかな?』
あたしがそう言うと…
『そうかもな…』
圭はそう言いながらゆっくりとあたしから体を離した。



