もっと一緒に居たかったなぁ……
圭と別れてそんなことを思いながら帰りの電車に乗り込んだその時――――
『セーフ!』
駆け込むように電車に走り込んできたその人を見た瞬間―――
嬉しくて思わず駆け寄っていた。
『セーフじゃないよ圭!どしたの?』
嬉しいのに。
嬉しいって素直に言えなくて。
そんな自分が、すごくもどかしかった。
『あぁ。なんかさ、静ともうちょっとだけ一緒にいたいって思ったら…気付いたら走って電車に駆け込んでた』
圭はいつだって真っすぐで。
正直で。
直球すぎるくらいストレートな言葉を、あたしに投げてくれる。
『もう、バカなんだから』
でもあたしは……
なかなか素直になれなくて。
照れ隠しをするように、何故か強がってしまう。
『バカはねーだろ、バカは』
でも圭はいつだってそんなあたしの言葉をちゃんと拾ってくれて。
きっとあたしの言葉の裏側にある気持ちを読み取ってくれてるような気がするんだ。



