『じゃ、また明日ね!』


『うん!』






結局―――



あれっきり。


朝から凜は一度も圭の話はしてこなかった。





凜は凜なりに、明るく振る舞っているのが分かっていたから、あたしも圭のことには何も触れなかったんだ。





でも、帰り道―――

ふと足が止まる。




本当にこれで良かったんだろうか。



あたしだけ幸せを感じてて…いいのかな?






ずっと消えない罪悪感。




それはきっと、隠し続けるのはいけないことだと分かっていたからだと思う。




分かっていたのに……



もう、引き返せないところまで来てしまってたんだ。