『そっ、そんなわけないじゃん』
あたしは慌てて遥にそう言葉を返す。
だって…
小さい頃からいつも一緒にいた圭。
公園デビューだって同じ日だったらしいし、幼稚園に入園した時には二人で並んで入園式の看板の前で撮った写真も昔のアルバムに貼られてる。
幼なじみみたいな。
いや、あゆ姉とか慎も合わせると兄弟みたいな。
そんな風に…育ってきたあたし達。
そんな相手を――――
あたしが好きになるわけない。
それに圭なんて…
すぐにあたしのことからかってくるしバカだしお調子者だし。
好きなわけ…ないじゃん。
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