『あのね、凜…』
『もう!大丈夫だって!そんな顔しないでも絶対うまくいくから!実はちょっと前からさ、早瀬に相談されてたんだ』
凜はそう言うと、約一ヶ月ほど前から早瀬から相談を受けていたことをあたしに話した。
『でもあいつさ、小学生の頃からずっとモテてたんだよ〜』
そして、早瀬と同じ小学校出身だった凜は、あたしに早瀬のモテ伝説を次々に語っていた。
バレンタインデーには持ち切れないほどのチョコを貰ってたとか。
修学旅行で六人に告白されてたとか。
なんかそんな話を聞いていると、何でそんなモテ男の早瀬があたしのことを好きなのかか全然分からなくなっていく。
あまり接することもなかったし、特別話したような記憶もないのに。