『ねぇ、本当に誰なのー?』 『絶対誰にも言わないからさ』 『お願い!教えて!』 それから休み時間の度…… 凜はあたしにそんなことばかりを聞いてきて。 『やっぱり恥ずかしいから言えないよぉ…』 あたしはその度…… そう言って凜の言葉をはぐらかした。 話すにしても…… 状況ってやつは少なからず必要で。 周りに誰かがいる状況では、あたしも打ち明ける気にはなれなかったから……。