結局それから、ファーストフード店でランチして。
また午後からは二人でただブラブラと歩いたりしてた。
圭と一緒にいる時間は…確かに幸せだったけど、あたしの心の中には次から次に凜への罪悪感がどんどん溢れてきていた。
何て言えばいいんだろう。
どうやって切り出す?
凜……
泣いたりしないかな。
『静。今日はもう帰ろうか』
きっとあたしがそんなことばかり考えていたからか、圭はまだ夕方にもなっていない時間なのに、いきなりそう言ったんだ。
『うん……』
それから駅まで一緒に歩いて。
あたし達は改札を抜ける前に、ずっと繋いでいた手をゆっくりと離した。



