『どうすればいいかは静が考えればいいよ。でも俺は…はっきり吉田さんには断る。だってその気もないのにメールに曖昧に返事できないだろ。それに……俺はお前のことが好きなんだから』
圭は、力強い声で。
はっきりとあたしにそう言ってくれた。
真っすぐな圭の言葉。
変わらない圭の気持ちに…
なんだかちょっと泣きそうになった。
凜やお母さんのことばかりを気にして。
一番大切な圭のこと、あたしは一番に考えてあげられてない。
なのに圭は…
こんなあたしに、好きだって真っすぐに言ってくれた。
『圭……ゴメンね。あたし…凜にちゃんと話すよ。だから凜に話すのはもう少し待って。あたしから全てを話すから』
あたしは、覚悟を決めた。
凜にちゃんと話そう。
あたしたちが幼なじみなことも。
圭のことがずっと好きだったことも。
話して…ちゃんと分かってもらおう。
凜を傷つけることになるかもしれないけど…
このままだともっと傷つけてしまうことになるから。



