『あ!静。これ撮ろうぜ』
歩いている時に、ゲームセンターで見つけたプリクラの機械。
圭はふと立ち止まると、機械を指さしながらあたしにそう言った。
『プリクラー?うん、いいよ!』
『よっし!』
そう答えたあたしに、圭はそう言ってまた嬉しそうな顔を見せてくれた。
そうやって初めて二人で撮ったプリクラは、お互い緊張していたのか、二人でたた並んでピースサインをしたりだとか、そんな普通のプリクラだったけど。
でも、二人で画像を選んだり、落書きやスタンプを押したりする時間はすごく楽しくて。
ハートマークやキラキラのスタンプをたくさん押してみたり、しずな、けーすけ、とか書いてみたり。
確かに幸せな…暖かい時間が流れていたはずだった。