『本当だってばー』
あたしはそう言うと、繋がれていた圭の手を強く握った。
『ふふっ』
そしたら圭が変な笑みを浮かべたから、あたしは気になって聞いたんだ。
『何？何で笑ったの？』
そしたら……――
『ん？うん。なんか今超幸せだなぁって思って。静とこうして歩いてるだけで…やっべーぐらい嬉しいからさ』
圭はそう言って、優しく微笑んでくれた。
『あたしも』
『何？』
『あたしもね、今すっごい幸せだよ。圭といると…超幸せ』
『マジ！？』
『うん、マジだよ』
『マジで？やっべー！超嬉しい！』
少しだけ素直になって伝えた言葉。
その言葉に……
圭はオーバーなくらい嬉しそうに反応してくれた。
