『静菜〜お醤油取って』


『はいっ!』


『どうしたの〜ハキハキしちゃって』


『別に。普通だよ』





家に帰ってからは…


圭と会ったことがバレてるはずなんてないのに、何故か一人でビクビクして。




お母さんに気付かれるはずなんてないのに…なんだか怖かった。






だから食事を済ませると、あたしはすぐに自分の部屋に戻り、ベッドにゴロンと横たわった。





ブーブーブーッ……




と、その時……―――



ポケットに入れていた携帯が震えて。


そっと取り出して画面を見てみると、大倉 圭介という表示とメールマークが映っていた。





あ……

そっか。



さっき圭の連絡先登録してたんだ。