『同じクラスの結木静菜ちゃん。あたしの一番仲良しの友達なんだぁ』





凜は…


嬉しそうな顔をしながら…圭にそう言った。






『あのさぁ…俺達…』


『はっ、初めまして!凜の友達の結木静菜です』






だからあたしは…


圭の言葉を遮るように…



初めて圭と会ったかのようにその場を取り繕っていった。







『はっ?なに言って』


『大倉くんって凜と同じ塾なんでしょ?サッカーしながら塾も通ってて、すごいね』





ただ出てくる言葉を必死に並べて。



凜に怪しまれないようにって…

ただそれだけを考えていた。