そして、凜と仲良くなってからのあたしは、無心でいることをしなくなっていった。
楽しい時は楽しい。
笑いたい時は笑う。
そんな当たり前の感情がある心を…
徐々に取り戻していった。
凜とは最初、学校でしか会えなかったけど。
ちょうどお母さんの病気も少しずつ良くなっていったこともあり、あまり何も言われなくなっていって。
学校帰りにおしゃべりしたり、休みの日は遊ぶことができたりするようになっていった。
こんなに楽しかったかな?
ただ話をするだけで、こんなにも楽しくて。
ブラブラ歩いているだけで、こんなにも幸せな気持ちになれる。
当たり前なことが…
当たり前じゃなかったから…
そんな当たり前に、なんかすごく感謝の気持ちが生まれた。



