『死にたいよ…』





でもお母さんは虚ろな瞳であたしを見つめて…小さな声でそう言った。





死に…たい?







『何言ってるの?ねぇ、お母さん!何でそんなこと言うの?』







何で?



どうして……








『もう全部嫌なの……』





呟くようにそう言ったお母さんは、そのままただ泣きつづけていた。






全部が嫌なのは……


あたしだって同じだよ?





でもあたしは…


死にたいなんて思わない。




何でお母さんは…


こんなにも弱くなってしまったの?