お母さんから笑顔が消えて。 おじいちゃん達もあまり笑わなくなった。 もちろんあたしも… 家にいると息が詰まるような思いを感じてた。 変わっていく環境の中、全てが悪い方向に向かっているような気がして… なんだか怖かった。 『圭介と会ってないよね?』 『会ってたら許さないからね』 『静菜はお母さんのこと裏切らないで』 そしてお母さんは顔を合わす度にあたしにそう言うようになっていって。 毎日が…そんな繰り返しで終わっていった。