そっか……――


お母さんの中では、離婚をしても何の解決もされていなくて。




ただずっと、一人で憎しみや恨みを持ち続けてるんだ。






だから…

あたしが圭と関わることさえも許せないんだね。







『ごめんね静菜……』





お母さんは…すごく悲しい想いをしたから。



だから…こんな風になってしまったんだ。





だってお母さんも圭のこと好きだったはずだよ。




あたしが小さい頃から、圭のお母さんと一緒に…

『二人を結婚させたいねー』

なんて。



笑いながらよく言ってたもんね。