『あー……。つーか何言ったらいいか分かんねーけど…。俺、ちっせー頃からずっとお前のこと一番近くで見てたし。だから…やっぱ静にはずっと近くにいてほしかった』
ヒューっ!と冷やかすような声が後ろから聞こえてくる。
『うっせーなー!』
そして圭は、そんな周りからの冷やかしにちょっと照れたような顔をしながらそう叫んでいた。
『でもさ、離れてもその気持ちはずっと変わらないから。俺はお前の一番近くにいる。だから…忘れんなよ、俺のこと』
圭……。
あたしが気持ちを伝える前に…
圭もこうしてあたしへの想いを、言葉にして、形にして…
残してくれてたんだね。
ちゃんと想ってくれてたんだ…。



