『みんないい子達だね』
『うんっ!』
和やかな空気に包まれて。
あたしとお母さんは、ただジーッとテレビを見つめてた。
と、その時…
『静菜ー?ちゃんと映ってるかな?遥だよぉ』
そう言って遥はあたしに手を振っている。
遥…ちゃんと…映ってるよ。
『私ね、静菜と友達になれて本当に良かった。一年生の時からずっと…静菜とずっと一緒にいられて楽しかったよ。今までありがとね……』
そう言った遥は…
なんだかやっぱり寂しそうで。
無理して笑っているように見えた。
そして……――
『これ、ちゃんと映ってんのかよ?大丈夫なの?』
そう言って遥の次に映ったのは…
大好きな圭の姿だった。