『幼なじみかぁ。確かに大倉と静菜ってクラスは違うのにずっと仲よかったもんね』
遥がそう言ってあたしを見る。
『仲いいっていうか…母親同士が仲いいからさ。なんか自然と小さい頃から一緒にいたから。兄弟みたいな?そんな感じかも』
『俺は静みたいな妹いらねーし』
圭がニヤっと笑いながら、あたしにそう言った。
『バッカじゃないの?兄弟だとしたら確実にあたしの方がお姉さんだし』
『はぁ?じゃあ俺が弟?ありえねーって!ありえねーありえねー!』
そんなあたし達のやり取りを見ていた佐々木と遥は、ちょっと呆れた顔をしながらもずっと笑っていた。
くだらない言い合いは…
昔っから変わらない。
こんなテンポよく話せる男子は幼なじみの圭と慎太郎ぐらいかも。