『約束な』


『えっ?』


『何かあったら…俺に言ってこいよ』


『もう、何回も言わなく分かってるよー』


『ハハッ、そうだな』





穏やかな春の風。



心も…なんだかすごく暖かくなった。





『あたしね』


『ん?』


『大好きだよ……圭のこと』


『はっ、はぁ!?いっ…いきなり何だよっ……ちょ…びっく…』




やっぱり圭が…


大好きなんだ。





『好きだよ。ほんとに』





心から…

ほんとにそう感じて。



あたしは思わず自分の気持ちをそうやって伝えてしまっていた。