『なーに?話って』
先に裏庭で待っていた圭に、あたしはそう言いながら近付いていった。
『あぁ…つーかさ…お前、なんで俺にまで黙ってたんだよ』
『えっ?』
少しスネたようにふくれた顔をしていた圭は、続けてまた言った。
『いきなり四日前に先生に聞かされて…でも当日まで黙っててくれ、普通に接してあげてくれって言われて…なんにも言えねーしお前も何も言ってこねーし…マジでずっとモヤモヤして…ずっと寝れなかったんだからな!』
大きな声で…圭はあたしにそう言って。
そして…怒った顔は…
なんだか悲しそうな顔へと変わっていった。