『これ……クラス全員からなんだ』




そう言って遥があたしに差し出したのは、
“ずっと友達”と真ん中に書かれてある色紙に、クラスのみんなが寄せ書きしてくれたものと…


“WE LOVE 静菜”と記されていた一枚のディスクだった。





『なんで?……あたし…転校すること言ってなかったのに…』


『うん…先生がね、四日前に教えてくれたんだ』


『四日…前?』





ってことは…




『じゃああたしが転校しちゃうこと…みんな知ってたの?』


『うん……だから悲しかったけど…先生……静菜を笑顔で送ろうねって言ってたか……』






遥……知ってたんだ。



みんなも知ってたのに…


知ってたのに…


いつもと変わらないままあたしと接してくれてたんだね。