『静菜ぁ〜一緒に帰ろうっ!』
新学期初日も終わり、周りのクラスメートたちが教室から出て行く中、あたしの机の前にそう言って遥が立った。
『うんっ帰ろう〜』
あたしは、そう言って立ち上がると、遥と一緒に教室を出て歩きだした。
『また静菜と同じクラスでよかった♪これで小学校六年間、ずっと一緒ってことだね』
そう言って隣で微笑むのは、立花 遥。
彼女は小学校に入学してからずっと、あたしと同じクラスで。
今回もまた、こうして同じクラスになることができた。
あたしにとって、遥はずっと一番仲のいい友達だったから、最後の二年間も遥と一緒になれて、本当に本当に嬉しかった。