そして……―― おじいちゃんの家に着くまでずっと。 ただ涙を流し続けていたあたしは… ふと気付いたんだ。 涙はどれだけ流しても… 決して枯れないこと。 悲しみはどれだけ忘れようとしても… 決して消えないことを。 枯れない涙と…消えない悲しみ。 いつしかあたしの心は… そんな暗い感情によって閉ざされていった。 そして……―― もう誰も…… 信じられなくなっていったの。