『言わない……絶対に言えないよ……』
結局そうやっておじさんと話し終えたあたしは、そのまま公園でおじさんとは別れた。
先に立ち上がって公園をあとにしたおじさんの背中を見つめながら。
一人でベンチに座ったまま。
ただ時間が過ぎるのを…
肌で感じていたような気がする。
2月の公園はとても寒くて。
暗くなるにつれ、その寒さはどんどん冷たく感じられた。
このまま消えてなくなっちゃいたい。
寒さで凍えて…
死んでしまえたらどんなにラクなんだろう。
なんだかそんな妙なことまで考えてしまったりして。
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