切られ…たの? ただ呆然と立ち尽くすしかなくて。 涙はまた溢れてきた。 きっとお母さんが、お父さんと圭のお母さんを許せないように。 圭のお父さんもあたしのお父さんが許せないんだ。 だから…… 『静ちゃん』 でも、両手で顔を覆っていたあたしに、圭のお父さんはそう言いながら家から出てきてくれた。 そして……―― 『圭今サッカーしに行ってるんだ。でもちょっとおじさんも静ちゃんと話したいし○○公園でも行こうか』 『はい……』 あたし達は近所にある公園へと静かに歩いていった。