『静菜!』


『おいっ!』





勢いよくリビングを飛び出したあたしに、二人はそう言って追いかけてきたけど。




急いで玄関で靴をはいたあたしは、おじいちゃんの家を飛び出して…



ただひたすら…走り続けた。





一体なんなの?


あたしはどうなるの?






『……ぅ……っ……』





我慢できなくて。


あたしは声を漏らしながら泣いた。





みんな勝手すぎるよ。



どうして自分のことしか考えられないの?




大人になったらみんなそうなっちゃうの?





『圭ぃ……っ…』