『まぁ何かあったら何でも俺に言ってこいよ!』


『うん、ありがと』





生活する場所は離れてしまったけど。


圭と会えなくなるわけじゃない。




ここに来れば、圭にも遥にもちゃんと会える。




だからあたしにとっての学校という場所は、いつからか心が一番落ち着くような、そんな場所になっていった。




家では思いっきり笑えなくても。



学校に来れば心から笑えた。





だから学校は、あたしにとっての唯一の安心できる、かけがえのない場所になっていったんだ。