『静!まとめたの?』
『えっ……』
『何してんの早くまとめな!』
でも、お母さんは…
そんなあたし達の不安な気持ちなんて全然お構いなしで。
あたしが圭と手を繋いでいることに気付くと、すごく強い力であたし達の繋いだ手を引き離した。
『静に触らないで!』
そして、勢いよくあたしの腕を引っ張ると、お母さんは圭を見下ろして吐き捨てるようにそう言った。
触らない…で?
『何でそんなこと言うの!?お母さんひどいよ!』
『何言ってんの!つべこべ言わないでさっさと荷物まとめなさい!』
お母さんはそう言うと、動かないあたしを見兼ねて勝手にあたしの荷物をまとめていった。



