このまま時間が止まればいいのに。



いつまでも。


ずっとこんな時間が続けばいいのに。



本当に心からそう思った。






『俺さぁ……』


『ん?』


『やっぱいいや』


『なに?気になるじゃん』




ふと何かを言いかけてやめた圭に、あたしは気になって何度も聞き返した。




『また今度言うから』




でも圭は……


結局続きを教えてくれなくて。




なんだかモヤモヤした気持ちのまま、あたし達は眠りについていった。