『あっ!つーかさ、お前今日ゲレンデではぐれた時、圭って呼んだだろ?』 『うん…』 『なんかスッゲー久々だったのにさ、やっぱ妙にしっくりきたっつーか…。やっぱ静は静だし俺はお前に圭って呼ばれるのが普通なんだよなーって思った』 『うん……』 二人で仰向けになって。 天井を見つめて。 『楽しかったよな』 『うん!めちゃくちゃ楽しかった!』 そして…――― 同じことを思い出して。