『遅かったじゃない』 『もうおなかペコペコだよ』 ペンションに戻ったあたし達に、何があったのかも全く知らなかったらしい他のみんなは、おなかを空かせたまま夕食のためにあたし達を待ってくれていた。 『カンパーイ』 『カンパイ!』 そして、三家族のみんなが揃うと、いつものように乾杯をして。 楽しい夕食の時間が始まっていった。 あたし達の親は、みんな結構自由な人達で。 旅行先に来ると、大人はみんなお酒を嗜めてホロ酔いになってる。