『えーっ、登校してきた順に、学年と名前を伝えて新しいクラスの書かれた紙を受けとっていってください』





学校に着くと、先生達がそう言ってあたし達に列に並ぶよう諭していく。




新しいクラスの書かれた紙。



受け取るまで…なんか緊張する。




列に並びながら、新しいクラスへの期待と不安でいっぱいになっていく。




仲の良かった友達は一緒かな?


担任の先生は誰なんだろう?




なんだか緊張でオナカが痛くなってくる。







『おい、大丈夫か?なんか顔色悪いけど』




あたしの前に並んで立っていた圭が、振り返りながらそう聞いてきた。





『大丈夫!クラスが気になって緊張してるだけだし』



『そっか、ならいいけど』





圭はそう言うと、並んでいた列の一番前になっていて、先生からクラスの書かれた紙を受けとっていた。






『じゃあ次。学年と名前は?』




『五年の、神谷静菜です』




そしてあたしも…



新しいクラスが記されてあるその紙を、先生から受けとった。