『最初からやめとけばよかったのに…ごめんね』




あたしはそんな圭のすぐ後ろをついて行くように歩きながら、前を歩く圭に謝った。





『別にお前のせいじゃねーし。つーか怖かっただろ、真っ暗だしすげー吹雪だし』


『うん…』


『ごめんな』


『えっ?』


『でもまぁ…お前は俺が絶対守ってやるから。だから何があっても心配すんな』






前を向いたまま歩く圭は…


少し小さな声だったけど。




ハッキリとあたしにそう言ってくれたように聞き取れた。






守って…やるから?