冷たい雪が強く頬に当たっていく。 寒いよ……。 だんだん力が入らなくなっていくぐらい、体が寒さで震え出していた。 『圭……っ……』 気付けば涙が溢れてきて。 不安と恐怖で立ち上がることさえできなくなっていた。 『静!静!おーい!静ー!』 でもそんなあたしの耳に… ハッキリと聞こえてきたんだ。 大好きな…圭の… 優しいあの声が。