『つーか早過ぎだろ』
そう言って笑ったのは……
あたしの大好きな圭だった。
『なっ…ってゆーか…け……大倉も早いじゃん』
圭って呼べなくて。
あたしはまた大倉って言った。
『おー。たまにはな。つか神谷は大丈夫なの?腹。治ったのか?』
そう言って圭はあたしを真っすぐに見つめた。
圭も…
あたしを静とは呼ばなくなったね。
なんかもう…
幼なじみじゃないみたいだよね。
胸が苦しくなって。
なんかうまく息ができない。
『治ったよ!もう全然平気。あ…昨日は…連絡帳とメモ…ありがとう』
切ない気持ちを必死で抑えながら、あたしは圭にそう伝えた。



