だって学校に行けば絶対に会うし。 タイミングが悪ければ帰り道でばったり会うことだってあった。 でも、偶然すれ違っても… 話すことなんてなかったし、圭は無言で通りすぎていった。 目に見えない高い高い壁。 本当は圭と話したいのに。 どうでもいいようなくだらない笑い話とか… 前みたいに当たり前のように一緒に笑って話したいのに。 でもそんな簡単なことができなくて。 もうどうしていいのか分からなかった。