『…今日…学校休んでもいい?』
ある日の朝、あたしはお母さんにそう言っておなかを押さえながらそう聞いた。
『え?おなかでも痛いの?』
『うん…多分冷えただけだと思うけど…なんかしんどくて』
『そっか。じゃあ寝てな。連絡帳は圭介に渡して学校には電話しておくから』
お母さんはあたしの仮病に気付いていないようで、心配そうにそう言うと、あたしのランドセルから連絡帳を取り出して部屋から出ていった。
圭と気まずくなってから、気がつけばもう三ヶ月が過ぎたけど…
相変わらずあたし達は必要以上には口も聞かないような状態なままで。
ずっと我慢してたけど…
なんか顔を合わせるのも辛くなってきたから。
だから…
いけないことだけど…今日は演技をしてズル休みをしたんだ。