『やっぱり大倉には本当のこと言った方がいいんじゃない?』




学校からの帰り道、遥は心配そうな顔で隣からあたしの顔をのぞきこんできた。





『もうそのことはいいよ』


『でも…』


『あたしは大丈夫だから。今は無理でも…いつかちゃんと話せたら圭は分かってくれると思うし』





今は…



遥の普通の学校生活を守るためにも…


圭とは距離を置かなきゃいけない。





圭なら…


いつかはちゃんと分かってくれる。



大きな誤解を生んでしまったけど…


いつかはその誤解が晴れる時がきっとくるはずだから。






ねぇ圭?



そうだよね?