大切な友達を守ることができるなら。 こんなことぐらい… 全然… 平気だよ? でも… 自分の手で宝物だったあのキーホルダーをごみ箱に入れた時―――― 本当に苦しくて息ができないくらい胸が痛かった。 人に捨てられるならまだマシだったかもしれない。 でもあたしは――― 自分の手で。 宝物を捨ててしまったの。 ゴメンねあゆ姉。 でもこうするしか… こうするしかなかったんだ。