GODDESS

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そんな彼の言葉に頬が熱くなるのを感じて、


あたし、どんだけ不細工な泣き方してるのよ。


「こういうところもね。」


チュッと頬にキスされて、あたしはさらに顔を熱くした。


「と、年上をからかわないでっ!」

「ここでそれを言う?」

「言うっ!」


小さい頃はあんなに良い子だったのにっ!


「ちーちゃんのおかげですっきりした。ありがとな。」


そう昔のままの笑顔をくれたあーくん。


「あたしも、あーくんに会わなかったら前に進めなかった。」


久々の再会は、お互いに光をくれた。

それは、忘れかけていたあたたかい光。


あたしたちはどことなく見つめあって、キスを交わした。

深く甘い大人のキス。

それは、お互いの成長を感じるには十分で…

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